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〈清潔という幻想〉:トイレから見た世界の秩序と信仰

ジャン=レオン・ジェローム作『影の枢機卿』。豪華な階段を下りる修道士フランソワ・ルクレール・デュ・トランブレーに対し、居合わせた人々が深々とお辞儀をする様子を描いた歴史画。パブリックドメイン
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「清潔」とは本当に普遍的な価値なのか?
トイレという最も私的でありながら、社会の秩序や信仰、権力構造を映し出す場を通して、「清潔」という概念の歴史と変遷をたどる全10回の連載。古代ローマの公共便所から江戸の肥料経済、そして現代の衛生観念に至るまで、私たちが当たり前と信じてきた「清潔」の正体に迫ります。


第1回:【古代ローマ】音と体温は共有される ― 公共空間としての肉体

第2回:【中世ヨーロッパ①】聖なる不潔 ― 肉体を否定する信仰と科学

第3回:【中世ヨーロッパ②】封じられた都市 ― 汚物と秩序の崩壊

第4回:【ベルサイユ①】排泄と香水 ― 黄金の腐敗と嗅覚の暴力

第5回: 【ベルサイユ②】触覚と視覚の欺瞞 ― 美という名の封印装置

第6回:【紫禁城】皇帝の無欠性 ― 現実を排除するナツメの防波堤

第7回:【大名の水洗トイレ】「流す贅沢」という名の背信 ― 生理現象を否定する権力

第8回:【江戸①】汚物を「黄金」と呼んだリアリズム 循環という名の冷徹な共生

第9回:【江戸②】都市を動かす「汚物の静脈」 ― 清潔の裏にあった物流と利権

第10回:【上方】同じ時代、違う清潔の論理 ― 大坂・京が作ったもうひとつの循環